「月額6万6000円」「富裕層の男性経営者が顧客」 西麻布の《超高級バーバー》に、"美容室の倒産過去最多"でも客が殺到するワケ
「ターゲットは経営者や会社重役の方です。ビジネスシーンに必要な清潔感を保つためには、髪と顔は1カ月放置してはいけないと考えています。私は2週間に1回のメンテナンスを推奨しており、六本木、西麻布、広尾に近いこの界隈には、その価値を理解している経営者が非常に多い。ビジター(都度払い)で体験した方の約9割が、月額制へ移行します」
店側のメリットも計り知れない。サロン経営において最も避けるべきは「優良な顧客が予約を取りたいときに取れない」という事態である。
「一般的な薄利多売のサロンは、新規客を入れすぎて既存の優良顧客の予約枠を圧迫し、結果として離脱を招くという悪循環に陥っています。月額制であれば、1月から12月まで一定の収益が見込め、顧客数を限定できます。会員数が上限80名だとしても、月に2回来店すれば160枠。それだけで経営は安定し、1人ひとりのお客様に深くコミットできるのです」
広告費もほとんど使わない。満足した顧客が自らの体験を語り、新たなお客様を紹介してくれる「リファーラル」の好循環が生まれているからだ。
徹底的に「無駄」を排除したサロンの形
このサロンには、普通の美容室にあるはずのものが驚くほど「ない」。コンシェルジュ、レジ、電話応対、アシスタント、メニュー表、そして「サロンマニュアル」だ。これらはすべて意図的にMASA氏が排除した。
「予約は来店時に次回の分を取るので、電話応対はいりません。その場で予定が決まっていない場合でも、顧客数が限定されているのでLINEで完結します。会計も自動引き落としです。アシスタントは使わず、私が最初から最後まで1人で担当します。マニュアルに基づいた『形だけのサービス』は、人間同士が対峙する仕事には邪魔なだけだと思っています」


















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