スーパーの餅も「これを選ぶだけ」で味は激変! "いつもの雑煮"を"最高の一品"に格上げする極意

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ふたの内側に蒸気がこもったら、2分加熱します。途中でSiセンサー(鍋の底面の温度が220℃に達することを知らせるセンサー)が働くと思うので、そうしたら火を弱火に落としましょう。

餅を焼く
半分に切ることで加熱時間を短縮できます(写真:筆者撮影)

裏返してふたをし、もう2分加熱します。ちなみに、さきほどSiセンサーが働きましたが、鍋底の温度は220℃でも表面温度は180〜190℃くらいなので、フッ素樹脂加工が傷む心配はありません。

ただし、この方法だと餅に焦げ目がつかない、という弱点もあります。鉄のフライパンを使えば表面温度を220℃以上に上げられるので、中火で焦げ目がつくまで焼くと、さらにおいしく仕上がるでしょう。

盛り付けのルールは食材をそろえること

ゆでてから4cm長さに切った小松菜、大根、にんじん、霜降りした鶏肉をダシに加え、中火にかけます。沸いてきたら弱火に落とし、3〜4分煮ていきます。しょうゆ、みりん、塩で味を整えたら完成です。この段階で鍋の中身をかき混ぜないことがきれいに仕上げるコツです。

盛り付けのルールは食材をそろえることです。最初はお椀に具材だけを盛り付け、最後に汁を張るようにすると、きれいに盛り付けられます。

盛り付け
お椀が小さい場合は無理に全部盛り付けず、おかわりするようにしましょう(写真:筆者撮影)

柚子などがあれば、仕上げに添えましょう。これは天盛りと呼ばれるもので、普段は形にはこだわりませんが、お正月は松葉の形に切るのが定番。これだけでも雰囲気が出ます。

今回は鶏と小松菜を使った東京風のお雑煮のレシピを紹介しましたが、もちろんお雑煮は地域によってさまざま。それぞれの家庭の違いも楽しいものです。

樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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