例えばオーストラリアでは、スーパーマーケットで「カンガルーの肉」が普通に売られている。フィンランドでは「トナカイの肉」がスーパーで売られており、私はトナカイのジャーキーを食べたのだが、これが最高にビールとよく合いそうな味で、クリスマスシーズンの今は毎日ヨダレが止まらない。
ベトナムでは“カエルの卵”っぽい気味の悪いフルーツを、インドネシアでは“毛の生えた赤玉”のフルーツを食べた。どちらも想像以上に美味しくて、人を見かけや肩書で判断してはいけないのと同じように、食べ物も色や形に惑わされてはいけないのだと心に刻んだ。
ということで、前菜の前振りはここまでだ。本稿では私が「まじかよ!?」「こんなの食べたことない!」と驚いた『世界の衝撃飯ベスト5』をご紹介したい。なお、あくまで衝撃の深さで紹介するため、必ずしも美味しいわけではない……。心に今でも強く残っている食べ物という基準で選んだ。
5位は〇〇〇のステーキ。背中に乗った後にいただきました
ベスト5位は「砂漠の船」として、1000年以上前から移動手段として使われてきた動物の料理……『ラクダ肉のステーキ』を選出したい。
私がラクダのステーキを初めて食べたのは中東ドバイ(アラブ首長国連邦)だ。大学時代の友人と男2人旅で、私たちは砂漠ツアーに参加。砂漠の中を車で突き進んだり、ラクダの背中に乗ったりするなど、腹ペコの状態で市内に戻ってきた(ちなみに友人は体重が100キロ近くあり、彼がラクダの背中に乗った瞬間、ラクダが怒り出した)。
ラクダの肉を食べることができるレストランに向かうと、店の前にラクダの模型が置かれており、食欲と罪悪感をそそった。店員さんは日本で何年か暮らしていた経験があるそうで、日本語で「これとこれがオススメのラクダ料理だよ」と教えてくれた。
私たちはラクダのステーキ(5000円くらい)とラクダのハンバーガー(3000円くらい)を注文。待つこと約30分、待望のラクダ料理がこちらだ。


















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