"正論"で顧客を激怒させた若手コンサルの悲劇:「上司に詰められた」「案件が炎上した」…痛い目を見たおじさんこそAI時代に重宝される理由

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会議するビジネスグループ
「感じた痛みの多さ」が人を成長させます(写真:metamorworks/PIXTA)
「上司に詰められた苦い記憶」
「案件を炎上させてしまった過去」
40代以上のビジネスパーソンなら、できれば消し去りたい「仕事の黒歴史」の1つや2つはあるだろう。
しかし、新刊『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』の著者・三浦慶介氏は、AIが進化すればするほど、その「消したい黒歴史」こそが、AIには絶対に代替できない最強の武器になると断言する。
本記事では、同書から一部抜粋・再構成し、なぜ傷だらけのキャリアを持つ40代がAI時代に最強なのか、その意外すぎる「脳科学的な裏付け」を解説する。

「きれいなゴミ」を見抜くのは、歴戦の大人だけ

AI時代に仕事と呼べるもの: 「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方
『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「最近の若手は、AIで作った資料をそのまま持ってくるんだけど、中身を見るとヒヤッとするんだよ」

先日、大手メーカーで管理職をしている友人が、深いため息をつきながらこんな悩みを漏らしていました。

「平気で事実と異なることが書いてあったり、論理が破綻していたりする。でも、彼らには『これを出したらヤバい』という感覚がないんだ。だから結局、俺が全部チェックして、突き返すことに膨大な時間を使っている」

似たような話は、あちこちの企業で耳にします。AIを使えば「それっぽい成果物」は一瞬で作れます。しかし、一見きれいに整ったその資料の中には、致命的なミスや、顧客を怒らせかねない地雷が埋まっていることがあります

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