そもそも「損」を想定していない
わたしたちは株や不動産に投資するとき、「お金を稼ぐ」ことだけを考えがちだ。投資によって「お金を失うかもしれない」とは考えない。
だから、投資で損をするとショックを受ける。投資した金額が大きいほど、胸が苦しくなり、なにも手につかなくなる。でも、1カ月だけ待てば、いや2カ月待てば、状況がよくなって失ったお金を取り返せるのではないかと考える。だけど、いくら待っても株価が上がる兆しがないと、だんだん絶望感に襲われる。
そうやって半年ほど不安な日々を過ごしていると、元本だけでも取り戻したいという気持ちがわいてくる。だから、元の値段まで戻るやいなや株を売って、やれやれと首を横にふり、こうつぶやく。「もう二度と投資なんかするもんか」。




















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