「ある心情」が非合理な投資の判断を生む…一方、決して市場を去らずに利益を積み上げるお金持ちが判断のよりどころにしていることとは

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大事なのは、相場が15%下がったときは、例外なく、すぐに株を売るということだ。そうしなければ、損失の回避効果でより大きな損失が出るということをよく理解しているからだ。だから、あなたも投資をはじめる前にまずは損切りの基準から決めてほしい。

ミスを防ぐのは「自分なりの基準」

その反対も同じだ。あなたが買った株の相場が30%上がったら、もちろんうれしいだろう。

「もう少し待ったら、もっと上がるかもしれない」と思って売らずにいる人も多いけれど、そういう安易な態度をとっていると、ある日突然、相場が急落するのを目にすることになる。

だから、長期的に保有する株式でないかぎり、まずは「何%上がったら必ず売る」と上限を決めてから投資をはじめなければならない。

ちなみに、先ほど紹介したレポートによると、お金持ちは相場が23%上がったら売っているそうだ。

大事なのは、損失であれ利益であれ、自分で基準を決めること。それが目まぐるしく変動する株式市場に流されないですむ方法だ。

パク・ソヨン 投資アナリスト

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Park So Yeon

韓国ソウルの大手投資企業で働く現役投資アナリスト。

ソウル大学東洋史学科卒業後、同大学院で経済学修士号を取得。投資のプロとして20年以上のキャリアを積み、大手メディアでコメンテーターとしても活躍。これまで「毎日経済証券大賞」「ソウル経済今年のアナリスト賞」等、受賞歴多数。これまでに出会った数多くのお金持ちから学んだ知見など「お金と人生に対するもっとも役に立つアドバイス」を凝縮した著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』がある。

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