《ミドルのための実践的戦略思考》「プロダクトライフサイクル」で読み解く大手旅行代理店の中堅営業担当・沢田の悩み

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

■成熟市場で次の成長を作り出すためには?

ここで、ジェフリー・ムーアの書いた『ライフサイクル・イノベーション』という書籍を紐解いてみましょう。第6章「成熟市場におけるイノベーションの管理」に、ヒントが記載されています。

具体的には、成熟市場においては、顧客に対する提供価値を高めていく「顧客インティマシー(親密)」型の方向性と、価値提供プロセスを見直す「オペレーショナル・エクセレンス」型の方向性の2つの手法が有効である、と述べられおり、詳細には8つのアプローチが紹介されています(下の図を参照)。


ここでは紙面の関係で詳細の説明は割愛しますが、このアプローチで著者が強調していることのうち、とても重要な点の一つは、「イノベーションというのは新たな事業機会だけに求められることではない」ということであり、「成熟市場であれば成熟市場なりのイノベーションの機会がある」ということです。

著者の言葉を借りるならば、「イノベーションの形態は多様であり、入念な計画により、企業は永遠にイノベーションを続けることはできる」のです。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事