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若者の間に「エセオタク」が激増しているワケ 知識も消費金額も少ないのに、オタクを自称

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  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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かつて、自分を差別化するために用いられていたのは「ファッション」や「音楽」といった「メジャーなサブカルチャー」だった。しかしサブカルチャーとメインカルチャーの境界が曖昧になり、サブカルチャー自体もジャンルが細分化したことで、単に「ファッションが好き」「音楽が好き」と主張するだけでは、個々人のキャラクター付けが困難になっている。そこで目をつけられたのが「オタク」という属性である。「オタク」を自称すれば、手軽に個性を発揮できる(キャラクター付けを行える)のだ。

少し前まで「オタク」と言えば、少しマイナスイメージでくくられる存在だった。しかし現在では、自分がオタクであることを主張する芸能人やモデルなどの存在が、社会の「オタク」へのイメージを大きく変えた。今や「オタク」は立派な個性のひとつなのだ。

エセオタクが求める商品を考えてみた

では、このようなエセオタクが増加している今、彼らが求める商品やサービスとは、どのようなものだろうか。ここでは、私たちが考えたエセオタクが必要としていそうなアイデアを紹介する。

ポイントは「時間や労力をかけずにオタクぶれる」こと。これこそが、エセオタクにとって最も重要なことである。

① SNS映えするオタクグッズ

エセでリア充な(自称)オタクにとって、SNSでのオタクアピールは重要不可欠。つまり、ある程度おしゃれでSNS映えするオタクグッズが求められているのではないか。たとえばTシャツであれば、目立つようにキャラクターの絵や作品のタイトルが載っているものではなく、一見してアニメのTシャツとは気づかないけど、よく見たら作品のロゴマークが刺繍されているTシャツ――などだ。「オタクは主張したいけど、リア充でもありたい」というエセオタクには、ちょうどいい主張具合のオタクアイテムが求められていると思われる。

② 聖地巡礼ツアー

オタクの間で以前からはやっているのが、「聖地巡礼」である。聖地巡礼とは、アニメやマンガの舞台となっている場所に行き、作品と同じ構図で写真を撮ったり、作品に出てきた料理を食べたり、乗り物に乗ったりすることである。

しかし、これを行うためには、作品に関して深い知識が必要となり、エセオタクはそこに時間をかけたがらない。そこで、この「聖地巡礼ツアー」では、聖地巡礼をガチオタの人と一緒に行う。これにより、エセオタクは事前に何も調べずとも手軽に聖地巡礼を行え、手間を省いてオタクアピールができるようになる。ツアーで撮った写真をSNSに投稿すれば、彼らのアピール欲はさらに満たされるだろう。

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