彼らは話題になった作品――たとえば最近だと、『ラブライブ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『進撃の巨人』など、一部の作品だけをチェックしており、オタク知識は総じてそう深くない。そのため、濃度の高いオタク(ガチオタ)からは「にわかオタク」と揶揄されることもある。
そこで、ガチオタからエセオタクがどう見えているのかを、3人のガチオタ大学生の体験談から見ることにしよう。
私(某私立大学4年)はいわゆる「オタク」と周りから分類されている女子大生で、特に『NARUTO -ナルト-』が小学生のころから大好きです。単行本はもちろん、ファンブックやグッズも持っています。映画が公開されれば、映画館に3回は足を運びますし、友人から「ナルト博士」と呼ばれていたこともありました。
最近はオタクであることが、若者の間で必ずしもマイナスイメージではなくなり、大好きな作品の話も堂々と周りにできるようになりました。けれども、そんなオタクである私にとって少し違和感を感じる出来事が増えているのも事実です。
それは大学での新学期のことでした。SNSをやっていた私は、とある女の子のSNSのプロフィールに目が止まりました、そこには「ファッションとマンガが大好き! オタクです☆笑」といった感じのことが書かれていました。
後日、彼女と話す機会があり、マンガが好きだと言ってきたので、「何が好きなの?」と聞いたところ、なんと『NARUTO』という答えが返ってきました。私は嬉しくなり、自分も好きだと伝えると、彼女は「どのキャラクターが好き?」と。私は、少し脇役だけど、『NARUTO』を知っている人なら絶対にわかるキャラクターの名前を答えました。『ドラえもん』にたとえるなら、出木杉くんくらいのポジションのキャラです。
ところが、その子は「え~、誰ぇ~!?」と笑いながら言ってきました。私は最初、「もしかしてマニアックすぎたかな?」と自分を疑いましたが、よくよく考えてみれば、そんなことはありません。
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