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若者の間に「エセオタク」が激増しているワケ 知識も消費金額も少ないのに、オタクを自称

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  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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このように、エセオタクはガチオタに一瞬で見破られてしまう。しかし、それでもエセオタクは「自分はオタクである」と主張し、「エセ」であるという自覚もない。

もちろん、どこまでがエセかの線引きは難しい。

彼女はオタク? それともエセオタク?

たとえば、都内の国立大学に通うかわいらしい女の子・MさんはBL(ボーイズラブ)が好きな、いわゆる「腐女子」。Mさんの友達のHさんによると、「Mは自分で自分のことをオタクだと言うし、オタクであることを隠していない」そうだ。

彼女は同人誌即売会(二次創作イベント)にも足を運ぶので、一般的にはオタクと呼んで差し支えないかもしれないが、ガチオタかどうかの判定は厳しい。二次創作イベント1回あたりの出費は1万円ほどだが、ガチオタからすればこれは「控えめ」なのだそうだ。

また、Mさんは月にバイトで4万円以上は稼ぐそうだが、そのうちオタク関連の出費は3割程度にとどまる。これもガチオタ的には「少ない」という。アニメはネットやテレビで視聴することが多く、CDは多少買っても、DVDをそろえたりはしない。実際に話を聞いても、ガチオタならではの、皆が知らないようなアニメばかりを見ている素振りはまったくない。このあたりも「エセ判定」の根拠である。

「彼氏もいるし、(オタクではない)サークルにも所属しているので、交際費がかさみがち」とMさんは語るが、「そんなのはオタクと呼べない!」と思うガチオタの方々も多くいるのではないだろうか。しかしMさんは「自分はイラスト投稿もしている」と、正真正銘のオタクだと主張する。

MさんのBL本コレクション

Mさんのエセオタク判定はともかく、なぜそこまでしてオタクを自称したい若者が増えたのか。それは、一般人とのギャップを作り、自分を差別化できるからではないか。

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