農家男子と結婚!元ダメンズ女子の"本音"

「結婚スイッチ」が入ったそれぞれの瞬間

農家男子と、元ダメンズ女子が結婚。それぞれ結婚スイッチが入った理由は?(イラスト:堀江篤史)

「いずれ結婚したいとは思っていましたが、10年間ぐらい彼女がいませんでした。好きな人に告白してフラれたり……。独身生活はそれなりに楽しかったので、『もう結婚はしなくてもいいかな』とあきらめかけていました」

ここは愛知県三河地方にある居酒屋のテーブル席。生ビールや地酒「尊皇」を一緒に飲みながら、農家の阿部圭介さん(仮名、41歳)の話を聞いている。30歳を過ぎてから新規就農をして生計を立てている男性だ。男っぽい顔立ちと体格だが、中身は自他ともに認めるオタクである。

隣には、妻の香奈さん(仮名、36歳)がニヤニヤと笑いながら座っていて、「20代の頃は彼女はいたの? どこで知り合ったの? 友だちからは『童貞』というあだ名で呼ばれていたよね」などと際どい突っ込みを入れて来る。素朴で隙だらけの圭介さんをいじるのが楽しくて仕方ない様子だ。

香奈さんのダメンズな恋愛遍歴

圭介さんと香奈さんが結婚したのは2年前。当時、香奈さんは34歳だったので、筆者が定義する晩婚さん(35歳以上で結婚した人)には当てはまらない。しかし、雰囲気は面白いけれど口下手な圭介さんよりも、飲食店を経営する快活な香奈さんにインタビューしたほうが効率良さそうだ。香奈さんによれば、2人が出会ったのは2011年の春だった。

「知り合いのDJが主催してくれたお花見で、未婚の女の子たちを圭介さんに紹介する予定だったそうです。でも、すでに彼氏がいたりする子が多くて、誰も圭介さんにエントリーしなかった(笑)。『圭介さんは35年ぶりのモテ期だね』なんてからかっていたのですが幻のモテ期だったんです。じゃあ、私がエントリーしようかな、と。顔はあまり好みじゃないけれど、柄オン柄のファッションセンスやマニアックな知識が新鮮でした。今まで付き合った男性の誰とも似ていないのがよかったのだと思います」

クラブなどで夜遊びをしながらも男友だちとのつながりが強かった圭介さんに比べ、香奈さんは情熱的かつ報われにくい恋愛を経験してきた。20代半ばでは24歳年上の中年男性と1年ほど付き合ったが、その男性には長く付き合っている女性がいて、「彼女がなかなか結婚してくれないから君とも(結婚を前提に)付き合っている」という意味不明な二股関係だった。

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