農家男子と結婚!元ダメンズ女子の"本音"

「結婚スイッチ」が入ったそれぞれの瞬間

「僕はこれから女性と付き合うならば結婚をしたいと思っていました。友だちの紹介で会った女性なので下手なことはできません。お互いに時間をかけてちゃんと考えてから付き合うべきだと思っていました」

傍からは優柔不断でもどかしく見えるかもしれないが、われわれ晩婚さん男性には20代のような勢いはないのだ。「生活はオレが何とかする。任せておけ」と言い切る自信もない。一方で、一応は大人になったので「不誠実なことをして女性を傷つけてはいけない」という自戒がある。だからこそ、「この人とならば明るく暮らしていける」と確信が得られないと結婚に向かって進むことはできない。

やってきた「確信」

圭介さんの場合、その「確信」が訪れたのは翌12年春のことだった。海辺でのデートの帰りに初めて香奈さん経営の飲食店に立ち寄り、食事をご馳走になった。厨房の中でキビキビと立ち回り、重い荷物も平気で持ち上げる香奈さんを見て感動したと圭介さんは振り返る。

「ほわ~としている人だなあと思っていたのですが、意外としっかりしていたんです。これなら結婚してもきっと大丈夫だと思って恋愛スイッチが入りました」

香奈さんからすれば「そこなの!?」と言いたくなるようなスイッチだろう。しかし、同じく晩婚さんの筆者には圭介さんの心境が理解できる。

4年前、筆者は都内の住宅地にあるアパートで一人暮らしをしており、当時の恋人だった妻は週末に遊びに来ていた。あるときアパートの玄関周辺に生えている雑草を草むしりしようと思い立ち、彼女にも手伝ってもらった。すると彼女は尋常ではないハイペースで「草取り」を始めた。雑草は根を残すとまたすぐに生えて来るので、葉をむしるのではなく根っこごと取り除かなければならない、という指導付きであった。

2人で草取りをしていると、お向かいの一戸建てに住むお年寄りに、夫が市民農園で育てた野菜を持って行かないかと声をかけられた。筆者は戸惑って口ごもってしまったが、彼女は即座に駆け寄って「へえ、立派な茄子だねえ。おばあちゃん、ありがとう」とおしゃべりを始めたのだ。

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