「おやじに会ってきたよ」「どこのおやじ?」 女優・浜木綿子(90歳)が、息子・香川照之から《元夫・市川猿翁との再会》を知らされた日の衝撃
照之の芸能界入りには反対だった
長男、照之が俳優になりたい、と言い出したことは、浜にとってまさに青天の霹靂であった。照之が東京大学文学部4年生に在学中の夏のことだ。
「とんでもないと思いました。せっかく学業ができたのだから会社員になって欲しかったんです」
芸能界の厳しさを知り抜いていたからこその反対でもあった。
「役者は努力だけではどうしようもありません。天性のものもあるし、運も周りの方の助けも必要です。運や周囲に恵まれず技術を磨いてもうまくいかない方もいらっしゃるし、芽が出ない方、芽がちょっと出たけれど、不幸にして咲かなかった方だっていらっしゃいます」
浜は旧知のテレビプロデューサーで舞台演出家の石井ふく子に相談した。
石井は「裏方をやらせたらいいのよ。絶対に嫌になるから」とテレビ番組のアシスタントディレクター(AD)に推薦してくれた。



















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