こうすれば、読書は「仕事の成果」に変わる! 外資系で10年以上活躍する人の秘密
「美術史専攻」出身が外資で10年以上活躍できる理由
はじめまして、山口周です。私は20代を大手広告代理店の電通で、30代を外資系戦略コンサルのボストン コンサルティング グループなどで過ごした後、40代の現在は組織開発を専門にする外資系コンサルティングファーム(ヘイ コンサルティング グループ)で仕事をしています。
外資系コンサル業界でキャリアを重ねて10年以上が経ちましたが、私はこれまで、MBAなどに通って体系的な経営学の勉強をしたことは一度もありません。そのうえ大学も大学院も「美術史専攻」。コンサル業界ではかなり珍しい、ビジネスからは「遠い」道を歩んできました。
そんな私が今の仕事で継続的に成果を残すことができている理由……それはすべて、読書を通じた独学のおかげです。
これからの時代、知的生産を生業とする職業の人たちにとって、読書を通じて学び続けることができるかは、死活問題になるでしょう。どんなによい学校に通ってよい授業を受けたとしても、本を通じて学び続けることができない人は、これからの時代に生き残ることは難しいのです。
「読書を仕事につなげる」と聞いて、皆さんはどんなことを想像するでしょうか? もしかしたら「たくさんの量」を読むことをイメージしたかもしれません。あるいはどう効率よく読むか、という意味で「速読」の仕方を知りたいと思ったかもしれません。
しかし結論から言えば、速読や多読は仕事の成果のために必須ではありません。なぜなら、私たちは読んだ内容を、遅かれ早かれ全部忘れてしまうからです。どんなにいい本を読んだとしても、私たちはその内容を忘れる。だからこそ、独学する際に知的生産性を分けるポイントになるのは、「読んだ後」なのです。
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