名経営者がこぞって読む「菜根譚」の秘密

松下幸之助、田中角栄、川上哲治も読んだ

(写真:Graphs / PIXTA)
NHKの名著を紹介する番組で取り上げられるなど、たびたび話題に上る中国古典、『菜根譚』。名前は聞いたことがあっても「どんな内容か」と問われると答えに窮してしまう人が多いのではないだろうか。
『菜根譚』は江戸時代以降、松下幸之助、田中角栄、川上哲治、野村克也など偉人・名経営者がこぞって愛読書に挙げる1冊。400年前の無名の著者が書いた処世訓は、なぜかくも多くのリーダーに影響を与え続けるのか。中国古典の大家で、多くの著作を持つ守屋洋氏に『菜根譚』が持つ「人間関係」における効能を聞く。

人間関係が難しいのは、今に始まったことではない

現代は人間関係の難しい時代だと言われています。

現に、家庭、職場での関係、さらには友人や近隣との関係など、人間関係がうまくいかなくて、悩んでいる人が多いようです。新聞や雑誌の人生相談欄に目をやりますと、この問題がほとんどを占めていることからもその一端を知ることができます。

しかし、人間関係が難しいのは、なにも今に始まったことではなく、先人たちも、みなこの問題で苦しんできました。そういう意味では、古くて新しい問題だと言っていいでしょう。

ただし現代は、変化の只中にあって、世代間の断層も深まり、人間関係の築き方も難しくなっています。悩みも深いと言ってよいかもしれません。どうすればこの悩みを少なくすることができるのでしょうか。

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