こうすれば、読書は「仕事の成果」に変わる! 外資系で10年以上活躍する人の秘密
「読書はそれなりにしているのに、いまひとつ仕事につなげられない」という人は、インプットの「量」ではなく、インプット「後」の情報の整理や貯蔵法、それらを組み合わせる力に問題があるのです。
ではどうすればいいのか、この記事では、読書を仕事につなげる技術のうち、2つのポイントをお伝えします。
ポイントのひとつ目は、「ビジネス書」と「教養書」は読み方が違うということ。「読書術」について書いた本がたくさんあるにもかかわらず、どれも違うことを書いているように見えるのは、ここに混乱があるからです。ビジネスマンが成果を上げるためには、「2種類」の読書が必要です。ビジネス書だけでも、教養書だけでもうまく成果は上がりません。
ビジネス書は「規定演技」、教養書は「自由演技」
役割で分けると、ビジネス書はいわば“知っていて当たり前”の「規定演技」、教養書は「自由演技」、すなわち“差別化の源泉”です。そして、ビジネス書と教養書の読み方の違いをひと言で言えば、
・ビジネス書=狭く、深く
・教養書=広く、浅く
です。
理由は、ビジネス書は「定番・名著」といわれる本の数がそれほどないので、基本的にそれらの定番・名著を押さえておけばたいがいの場合は大丈夫だからです。狭い範囲を繰り返し読むので忘れるおそれがなく、内容はビジネスに対する示唆に直結しているので、読書ノートをとる必要はないでしょう。
一方で、教養、リベラルアーツ関連書籍については、ビジネス書と真逆です。「定番・名著」といわれるものが確定しているのは共通ですが、ジャンルが多岐にわるために、定番・名著をすべて読むのは物理的に不可能です。また、内容がすぐには仕事に直結しません。
たとえば哲学で、カントの思想を学んでも、いきなり目の前の売り上げを500万円アップさせることはできないでしょう。そのため、学んだことを後で立ち返って考えたり、参照したりするための読書ノート(私は「情報のイケス」と呼んでいます)の作成が必須になります。
ちなみに、ビジネス書は定番・名著が決まっていると述べましたが、私は「読むべきビジネス書」を71冊に厳選し、1枚の紙にまとめました。これを「ビジネス書マンダラ」と呼んでいます。
新刊異業種から外資系コンサルに転職する際に独学した際、無駄な本をたくさん読んできましたので、皆さんには最先端でゴールに到達してもらうために、この記事でも公開します(各書籍の説明などは、拙著をご参照ください)。
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