会社は、学生時代に法務しか経験をしてこなかったH.Yさんの視野を広げてほしいと期待しているのかもしれません、会社の扱っているサービスや製品なりを理解したうえで法務ができる人材になってほしいので、あえて営業を経験させているのかもしれません。
もちろん反対に、ただ単に営業に人がいないとか、法務にはもっと適した人材が入ったので、という理由かもしれません。いずれにせよ、その辺りの真相を確かめるべく、1度とことん話し合う必要があります。その結果によって、H.Y.さんの今後のアクションを考える、という順番で考えましょう。
絶対に選ぶべきではない選択肢は?
やりたいことが明確なわけですから、意にそぐわない方向に進むのは絶対にやめてください。「あきらめて現状を受け入れる」という選択肢は言語道断です。
これはH.Y.さん個人のキャリアなのです。今後、どんな人生を送るのかとイコールの部分もあるわけですから、明確なゴールを持っている中で、何も会社の都合を受け入れる必要はありません。H.Y.さんはご自身の考える理想のキャリアを追求するべきです。
話し合いの際には、なぜH.Y.さんが法務のキャリアを描きたいのか、そしてどう貢献をしたいのか、といったことを整理したうえでアピールをしてください。
一般的に、会社としても費用をかけて社員を採用をしているわけです。できれば長く会社に所属して貢献をしてほしいと考えるはずです。ここで話し合って損をすることはありません。
その結果として前述のとおり、長い目でH.Y.さんのキャリアを考えているというコメントをもらえるかもしれません。反対に、法務への配属は不可能と言うかもしれません。いずれにしろ、これによってH.Y.さんの今後のアクションの方向性が整理されるでしょう。
ただし「長い目でキャリアを見ている」という説明をしたとしても、会社は辞めてほしくないからそう言っているだけかもしれません。すでに法務としてのキャリアは1年程度遅れているわけです。想定する時間軸の確認と、何がトリガーになって法務への配属が決まるのか、といったあたりをしっかりと確認するようにしてください。
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