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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

子育ての悩みは"たった3本の糸"でほどける 宿題、口答え、やる気のなさを生む《親の期待、子どもの感情、会話のズレ》の正体

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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絡まった糸をほどくとき、真っ先にやってはいけないのは「焦って引っ張ること」です。力任せに引っ張ると、ますます固く絡まってしまう。子どもとの関係も同じです。

まずは深呼吸して、「全体を俯瞰」すること。これは、"垂直移動"の思考です。地上から見れば複雑に見える問題も、上空から見ればパターンが見える。感情に巻き込まれず、少し高い視点から親子関係を眺めてみると、「これ、前にも同じことがあったな」「自分の焦りが影響してるな」と気づけるようになります。

この"俯瞰力"こそ、糸をほどくための最初の一手です。目の前の出来事に一喜一憂するのではなく、少し距離を置いて全体像を眺める。そうすることで、本当に大切なことが見えてきます。

「問題を解決する」より「シンプルに戻す」

多くの親御さんは「どうすれば解決できるか」を探そうとします。しかし、子育てにおいては「解決」ではなく「整理」こそが本質です。

複雑に見える現象を、7つの原則のうちどれか3つ以内に当てはめて整理していくと、あっという間に霧が晴れていきます。たとえば次のような感じです。

「親が変わることで、子どもが変わる」(原則③)、「上から目線ではなく、水平目線で関わる」(原則④)、「命令ではなく、心を動かす」(原則⑦)。この3つの糸だけを意識して行動すれば、多くの親子関係の問題は自然と溶けていきます。

"やり方"よりも"見方"を変える。それが、子育てをシンプルに戻す鍵です。新しいテクニックを学ぶことよりも、物事の捉え方を変えることの方が、はるかに大きな変化をもたらします。

『10年後、どんな親子関係でいたいですか?子どもを育てる7つの原則』(大和書房)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

糸をほどくときに必要なのは、知識や技術ではなく"感覚"です。どの糸を先に引くか、どこを緩めるか。それは「感じる力」でしかわかりません。

子育てもまったく同じです。子どもは「言葉」でなく「空気」で親を感じ取っています。親が焦っているか、落ち着いているか。責めているか、信じているか。この"空気感"が、糸の絡まり方を左右しているのです。

「焦らない」「比べない」「責めない」。この3つを意識するだけでも、糸は自然に緩み始めます。子どもは親の言葉よりも、親の在り方そのものを感じ取っています。困ったら、単に糸が絡んでいるだけという視点をもって、緩めてみてください。すると、魔法にかかったかのように、子育てがシンプルに見え、様々な問題はその度に解決していくと思います。

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