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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

子育ての悩みは"たった3本の糸"でほどける 宿題、口答え、やる気のなさを生む《親の期待、子どもの感情、会話のズレ》の正体

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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「短所ばかりに目がいって、楽しく関われなくなっている」のは、原則⑤と⑥の絡みです。できていないところばかり指摘していると、親子関係そのものがギスギスしてしまいます。

こうした"原則の組み合わせ"が、子育ての混乱を生み出しているのです。

本質を見抜けば、解決は驚くほど早い

人は、問題が"複雑そうに見える"と、それだけで不安になります。不安になると、「もっと努力しなきゃ」「叱り方を工夫しなきゃ」「情報を集めなきゃ」と焦ります。しかし、焦るほど糸はさらに絡まっていきます。

ところが、「これは原則③と④が絡まっているだけだな」と見抜けると、一気に気持ちが落ち着きます。そして、「じゃあ、まず自分が変わって、水平目線で話してみよう」と、自然に行動が変わっていきます。子育てをシンプルに見るとは、まさにこの"ほどく視点"を持つことなのです。

問題の本質が見えれば、解決策も自然と浮かび上がってきます。「あれもこれも直さなきゃ」と思っていた悩みが、実は1つか2つの原則を意識するだけで解消されることも少なくありません。

脳科学的に言えば、人の脳は"複雑さ"にストレスを感じるようにできています。情報が多すぎると、脳内のRAS(網様体賦活系)がパンクし、「何が大事なのか」「何を優先すればいいのか」がわからなくなります。だからこそ、問題を"単純化"して捉えることが、心の安定につながります。

子育ても同じです。「うちの子は繊細で、頑固で、やる気がなくて、落ち着きもなくて…」と問題を10個も20個も並べてしまうと、脳は処理しきれなくなります。しかし、「この子はいま、"安心感"が足りていないだけだ」とたった一つの視点に絞ると、自然に対応が見えてきます。

"単純化する"ことは、"軽く生きる"ことでもあります。複雑に考えすぎることで、私たちは不必要な重荷を背負ってしまっているのかもしれません。

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【糸をほどく最初の一手は、「俯瞰」すること】

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