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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

子育ての悩みは"たった3本の糸"でほどける 宿題、口答え、やる気のなさを生む《親の期待、子どもの感情、会話のズレ》の正体

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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たとえば「宿題をやらない」という問題を考えてみましょう。親は「やるべきことをやらない」ことにイライラし、子どもは「何度も言われる」ことに反発を感じ、結果として、互いの言葉が届かなくなる。つまり、3本の糸が同時に絡まっているだけです。

親は「宿題をやってほしい」という期待を持ち、子どもは「うるさく言われたくない」という感情を抱き、その間で言葉のすれ違いが起こる。この構造を理解できれば、問題は驚くほどシンプルに見えてきます。複雑に見えた子育ての悩みも、実は同じパターンの繰り返しなのです。

子育ての「7つの原則」という地図

筆者は「子どもを育てる7つの原則」という考え方を提唱し、書籍も出しています。この7つの原則は、どんな家庭の悩みも「どの糸が絡まっているか」を見抜くための地図のようなものです。

7つの原則(概要)

① 正解はなく、試行錯誤の連続

② 行動を変える前に、心を変える

③ 親が変わることで、子どもが変わる

④上から目線ではなく、水平目線で関わる

⑤「どうすれば良くなるか」ではなく「どうすれば楽しくなるか」で考える

⑥短所を直すより長所を伸ばす

⑦命令ではなく、心を動かす

どんなに複雑に見える親子関係のトラブルでも、このうち3つ以内の原則の"絡み"で説明がつきます。

たとえば、次のような組み合わせで多くの問題が理解できます。

「親が正解を押しつけ、上から目線で関わっている」のは、原則①と④の絡みです。親は「これが正しい」と信じて子どもに接していますが、子どもからすれば押しつけられているように感じてしまいます。

「子どもを行動で変えようとして、心の変化を無視している」のは、原則②と③の絡みです。親は目に見える行動ばかりに目を向けがちですが、子どもの心が動いていなければ、本当の変化は起こりません。

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【原則の組み合わせで見えてくる真実】

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