再就職に備えて「英語武装」を進める主婦たち

スマホアプリ、オンラインと学ぶ手段は豊富

英語を学ぶ方法はさまざま。英語を使った仕事をしたいという熱意が、子育て中の女性を動かしている(写真:Ushico/PIXTA)

千葉県に住む吉田利恵さん(仮名、42)は、家事をしていてもスマホが手放せない。夢中になっているのは英語学習アプリ「えいぽんたん」(提供元ReDucate)だ。ゲーム感覚で英単語を学習できるもので、手に入れたおやつでキャラクターを育てていくのが面白いという。キッチンで夕食を作りながらも、つい気になってピコピコ……。「自分の生活が『えいぽんたん』に侵食されていると感じることがあります」と吉田さんは笑う。

ゲームのように楽しんでいながら、学習成果も感じている。週に1回通う英会話スクールで、講師の話やテキストの中に、「あっ、これ『えいぽんたん』で覚えた単語だ」と気づくことが増えてきた。自分の語彙力は確実に上がってきたと実感しているという。

英語はいつどこで必要になるかわからない

英語学習アプリ「えいぽんたん」ユーザーの女性が集まった座談会の様子。参加者は30~40代、子育て中の女性が中心だった

吉田さんにとって英語学習は単なる趣味ではない。実は「再就職のときに英語をアピールポイントにしたい」という目的がある。

卒業したのは大学の英文科。社会に出てから中学校で英語講師を務めた経験もある。しかし、長女の出産をきっかけに25歳で仕事を辞め、英語からも離れてしまう。その後は専業主婦として4人の子育てに追われる日々を過ごしていたが、「やがては働きたい」という気持ちは持ち続けていた。

再び働き始めたのは、上2人の子どもが小学生になったときだ。下2人の子どもはまだ幼かったが保育園に預け、近所のファミリーレストランでパート勤務を始めた。

「子どもたち全員が手を離れるのを待っていたら、年齢も上がるし離職期間も長くなってしまいます。そうなると働きたいと思ったときに働けなくなると思ったんです」

家庭を優先するために短時間のパート勤務から始めたものの、実際に働き始めると、吉田さんは「自分はこれから何をしておカネを稼いでいったらいいのだろう」と漠然とした不安を抱き始める。将来のためにもしっかりとした職業を持ちたい。そう考え、保育士を目指すことにした。パートや子育ての合間に通信講座で勉強を始め、30代半ばで国家試験に合格。保育園でフルタイムの仕事に就いた。

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