クマ被害撲滅へ…山から人里への"移動ルート"を断ち切り、本来の生息域に押し戻す「ゾーニング」という"有力防衛策"【専門家に聞く】

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人里に降りてきたクマ。クマ対策として期待される「ゾーニング」について解説します(写真:yuki/PIXTA)

今年は驚くほどクマによる人的、農作物被害が多い。どうしたらこうした熊害(ゆうがい)をなくすことができるのか。

その一案として有力視されているのが「ゾーニング」という考え方だ。

どんな対策なのか、どれくらい有効なのか。日本におけるクマ研究の第一人者、山﨑晃司さん(東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科教授)に話を聞いた。

クマが集落までやってくる

連日、クマの出没情報、クマによる人的事故や被害に関する報道が後を絶たない。

環境省によると、今年度に入ってからクマに襲われて死亡した人の数は13人に上り、過去最多だった2023年度の6人の2倍を超えている(11月5日現在。※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

令和7年度のクマによる死亡事故。昨年の2倍以上だ(図:環境省WEBサイトより引用)
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