「二刀流」といえば、多くの人がメジャーリーガー・大谷翔平を思い浮かべるだろう。歌舞伎町にも、異なる2つの分野で活躍している二刀流がいる。現役ホストであり、プロボクサーでもある大和総支配人さん(31歳。以下、大和さん)だ。
昼はジムで練習、夜はホストクラブに出勤。営業中はほぼ酒を飲まず、閉店後の深夜にランニングというストイックな日々を送る。2025年7月にはデビュー戦を勝利で飾った。
ホストとボクシング、どちらにも本気で向き合う理由と原動力は何なのか。
大学へ進学後、メーカーに就職
京都府で生まれた大和さん。最初に始めたスポーツはサッカーで、小学生の頃から打ち込んだ。プロになりたい思いはあったが、名だたる強豪校やプレイヤーたちとの差を知り、高校生の頃に断念。以降は趣味として続けていた。
性格はおとなしく、クラスであまり目立たないタイプ。後にホストになったことを同級生に明かすと、「本当に?」と驚かれたほど。モテていたわけでもなかったという。
やりたいことや、なりたい職業が見つからないまま、大学へ進学した。卒業して社会へ出ていく先輩たちの姿を、将来の自分に重ねていた。
「就職なんてしたくない、って言いながら就活して、卒業後は会社員として人生を送っていく人がほとんどでした。自分も周りに流されてそうなるんだろうな、と思っていました」


















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