だがホストの収入が安定したおかげで、サプリなど栄養面や体のケアも充実させることができ、よいコンディションをキープできるようにもなっているという。二刀流がよい方向に作用していることがうかがえる。
そして2025年7月、念願だったデビュー戦が決定した。試合前は1カ月ほど店を休み、練習に専念したが、それができたのもホストをしているからこそだと大和さん。
「試合前は減量もあるし、練習も追い込むので、1カ月ほどしんどい時期がありました。その期間はお店を休まなくてはいけませんが、
プロデビュー戦で見事勝利も、母からは…
試合当日、会場には30人以上のホスト仲間が応援に駆け付けた。父親と弟も招待し、大和さんの試合を見守った。結果は3-0の判定勝ち。万雷の拍手の中、感無量の表情で、大和さんは勝利者コールを受けたのだった。
プロデビューという目標を叶え、一息ついたのもつかの間、年末に次戦が決まった。ゆくゆくは新人王(全日本新人王決定戦)へのチャレンジも視野に入れている。同時に、ボクシングを通じて、ホスト業界へ恩返しをしたい思いもあるという。
「世間的に、ホストはあまりよく見られませんよね。僕がアスリートとして結果を出すことで、少しでもイメージを変えていきたい。なので、ボクサーとして現役でいるうちは、ホストも続けていきたいと思っていますね」
確かに今、ホストに対する風当たりは強い。25年6月に「風営法改正」が施行され、ホストクラブなどに対する規制が強化された。いわゆる「色恋営業」の禁止や、広告などで過度な煽り文句を使用することも規制されている。


















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