東洋経済オンラインとは
ライフ #歌舞伎町の横顔

「ホストでも酒を飲まず、営業後にランニング」 「母からは絶縁され…」《現役ホストのプロボクサー(31歳)》超ストイックで"数奇な人生"

10分で読める
  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

だがホストの収入が安定したおかげで、サプリなど栄養面や体のケアも充実させることができ、よいコンディションをキープできるようにもなっているという。二刀流がよい方向に作用していることがうかがえる。

そして2025年7月、念願だったデビュー戦が決定した。試合前は1カ月ほど店を休み、練習に専念したが、それができたのもホストをしているからこそだと大和さん。

「試合前は減量もあるし、練習も追い込むので、1カ月ほどしんどい時期がありました。その期間はお店を休まなくてはいけませんが、変わらず応援してくださるお客さんのおかげもあって、ボクシングに集中できました。お店もアスリートとしての活動を理解して、長期の休みを快諾してくれた。皆さんの存在が本当にありがたいです」

深夜まで仕事をした後の翌日も厳しいトレーニングをこなす(写真:梅谷秀司撮影)
もう何年もこのような生活を送っている(写真:梅谷秀司撮影)

プロデビュー戦で見事勝利も、母からは…

試合当日、会場には30人以上のホスト仲間が応援に駆け付けた。父親と弟も招待し、大和さんの試合を見守った。結果は3-0の判定勝ち。万雷の拍手の中、感無量の表情で、大和さんは勝利者コールを受けたのだった。

プロデビューという目標を叶え、一息ついたのもつかの間、年末に次戦が決まった。ゆくゆくは新人王(全日本新人王決定戦)へのチャレンジも視野に入れている。同時に、ボクシングを通じて、ホスト業界へ恩返しをしたい思いもあるという。

「世間的に、ホストはあまりよく見られませんよね。僕がアスリートとして結果を出すことで、少しでもイメージを変えていきたい。なので、ボクサーとして現役でいるうちは、ホストも続けていきたいと思っていますね」

確かに今、ホストに対する風当たりは強い。25年6月に「風営法改正」が施行され、ホストクラブなどに対する規制が強化された。いわゆる「色恋営業」の禁止や、広告などで過度な煽り文句を使用することも規制されている。

次ページが続きます:
【母親と約7年ぶりに再会】

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象