伊藤蘭が好きすぎて「腕にRANと彫った」彼の半生 「高校の2年で100公演」半世紀後も応援する理由
「ランに会えるかも」と期待を胸に上京
累計90万部を記録した『盲導犬クイールの一生』をはじめ、幅広いジャンルの著書とプロデュース・編集で300冊を残してきた著述家・編集者の石黒謙吾さん。
そんな彼にはもう一つ、伊藤蘭の熱烈なファンという顔があります。応援歴はなんと50年以上。伊藤蘭の歌手復帰とともに「全ラン連」(全国伊藤蘭連盟)を立ち上げ、声援を送り続けているのです。
前編ではランとの出会いから、石黒さんが自身の身体に「RAN」と彫り、その痕に「電車でギョッとされた」というエピソードなどを紹介しました。
さて、ランが石黒さんに決意させた、もう一つの大きなことがら。それは「上京」です。きっかけは、東京からやってきた高校生との出会いにありました。
「僕が高1の夏休み、キャンディーズの小松公演があって、帰りは駅に来ると予測して、ホームで待っていたんです。すると同じように駅待ちしている、東京から来た獨協高校の2年生2人組がいたんですよ。中の1人がGARO(ガロ/『学生街の喫茶店』をヒットさせたトリオ)みたいなもじゃもじゃパーマで。ファッションも都会的でおしゃれなんです。
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