ノーベル賞作家が「500ページ」を書きあげるときに"考えないこと"。「先延ばしグセ」を助長する《3つの有害な思い込み》とは?

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
科学的根拠で 先延ばしグセをなくす
「先延ばしグセ」を克服する3つのヒントを紹介します(写真:Ushico/PIXTA)
物事を「先延ばし」にしていると、常に不快な感情に付きまとわれます。著述家のニルス・ソルツゲバー氏は、そうした不快さから逃れるために、さまざまな科学的根拠により、自分の「先延ばしグセ」を克服したといいます。やるべきことを始められない心理を探れば、その解決方法も見えてきます。
あなたが先延ばしにしてしまう「理由」はなんでしょうか?『科学的根拠で 先延ばしグセをなくす』よりから一部抜粋・再構成のうえ、「先延ばしグセ」を克服する3つのヒントを紹介します。

「これを全部やり遂げなければならない」

多くの人にとって先延ばしの主な原因は、やるべきことの多さに圧倒される点にある。それは不快な感情であり、目先の快楽を優先してしまうきっかけになる。

不快な感情から逃げまくった結果、私たちはやるべきことに対して心理的抵抗を抱き、楽しいことをしたいという衝動に駆られる。

そのせいで、面倒なことに直面すると圧倒され、先延ばしにしたくなる。未知なるものや不確実なものは耐えがたく、面倒な課題について考えるだけで暴れ出したくなる。

では、どこからはじめればいいのか?

最優先課題は何か?

合理的な期日はいつか?

成し遂げる必要のあることは何か?

こういう思考が頭のなかを駆けめぐると、すっかり圧倒されてしまい、取りかかることがほぼできなくなる。この種の先延ばしグセを克服する秘訣は、やるべきことを実行可能な小さいステップに細分化してシンプルにすることだ。

次ページハードルを高く設定すると、取りかかるのが面倒になる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事