ノーベル賞作家が「500ページ」を書きあげるときに"考えないこと"。「先延ばしグセ」を助長する《3つの有害な思い込み》とは?

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解決策は、高すぎるハードルを下げることだ。

そうすれば達成感を得やすくなる。

たとえば、毎日20分間ではなく1分間だけ瞑想しよう。1時間のハードトレーニングではなく5回だけ腕立て伏せをしよう。

できるようになれば、量を増やすのはいつでもできる。いったん抵抗を乗り越えたら、好きなだけ瞑想し、運動すればいい。

高すぎるハードルを下げることの最大のメリットは、やるべきことに取りかかるきっかけが生まれることであり、いったん取りかかればいいことが起こりはじめる点にある。

「ToDoリストに入れておこう」

生産性に関する第一人者デビッド・アレンが推奨することに、2分以内でやり遂げられる課題なら、すぐにやるべきだというものがある。

科学的根拠で 先延ばしグセをなくす
『科学的根拠で 先延ばしグセをなくす』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

たとえば、「イエス」か「ノー」で答えられるメールなら、あとで返信するのではなく、確認したらすぐに返信しよう。食事のあとで食器を流し台に放置するのではなく、食事が終わったらすぐに洗おう。

小さなやるべきことをたくさん抱えて、頭のなかをToDoリストでいっぱいにするのではなく、2分以内でやり遂げられることはすぐに処理する。

この方針は、精神的負担を軽減し、小さな達成感を与えてくれるだけでなく、すぐに取りかかってやり遂げる習慣を身につけるのに役立つ。知らず知らずのうちに、小さなことに取りかかることが自然にできるようになる。そして、遅かれ早かれ、この習慣は、より大きなことにもすぐに取りかかる習慣につながる。

このシンプルな2分間のルールに従えば、先延ばしを防いで、より多くのことができるよう脳を再構築できる。じつに簡単だが、とても効果的だ。

ニルス・ソルツゲバー 起業家・著述家・ブロガー

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Nils Solzgeber

かつては「筋金入りの先延ばし屋」だったが、科学的根拠にもとづく方法を何百冊もの自己啓発書から徹底的に学び、ついにその悪習を克服。生産的で満ち足りた人生へと変わる。ポジティブ心理学、睡眠、瞑想に精通し、執筆や心理学研究、そして世界中を旅することをこよなく愛している。

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弓場 隆 翻訳家

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ゆみば たかし / Takashi Yumiba

主な訳書に『一流の人に学ぶ自分の磨き方』(小社刊)、『人生を最大限に生きる』『うまくいっている人の考え方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』(ダイヤモンド社)がある。

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