ノーベル賞作家が「500ページ」を書きあげるときに"考えないこと"。「先延ばしグセ」を助長する《3つの有害な思い込み》とは?

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まず、やるべきことをすべてリストアップしよう。

次に、どれからどういう順番で取り組むかという計画を立てよう。

そして、そのリストにあるいくつものステップについて思い悩むのをやめて、次のステップにフォーカスしよう。最後に、それに取りかかろう。

すべてやり遂げられるかどうかについて心配する必要はない。

とにかく次のステップに意識を向ければいいのだ。

ノーベル賞作家のジョン・スタインベックはそれを的確に表現している。 「500ページの大著を書きあげるという不可能に見えることに直面すると、失敗するという不安に駆られ、どうせ無理だという理由であきらめたくなる。

そこで気を取り直して1ページずつ書きはじめるのだ。私は1日の仕事量だけに集中して、それ以外のことは考えないようにしている」

「完璧にやらなければ価値がない」

先延ばしグセのある人にとって、ハードルが高すぎるのは好ましくない。 高すぎるハードルを設定すると、どうなるだろうか?

先延ばしグセのある人は、完璧にできないなら、やる価値がないと思い込んでしまう。

たとえば、毎朝瞑想を20分間しないなら、瞑想する価値がないと思い込む。週に4~5回、ジムでハードな運動をしないなら、運動する価値がないと思い込む。

先延ばしグセのある人にとって、高すぎるハードルは重大な問題を引き起こす。

まず、高すぎるハードルを設定すると、取りかかるのが非常に面倒になる。

考えてみよう。ハードルが高ければ高いほど、取りかかることに苦痛を感じる。ハードルのバーを上げると、越えるのが難しくなるからだ。

ハードルが高すぎると、取りかかることに対する抵抗が大きくなるということだ。1分間だけ座って瞑想するのは簡単だが、20分間ずっと座って瞑想するのは難しい。

さらに、高すぎるハードルを設定すると「失敗→自責の念→先延ばし」という悪循環に陥りやすい。ハードルを越えられないと、敗者になったように感じてしまうからだ。その結果、やる気を失い、自分を責めて、やるべきことをさらに先延ばしにする。

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