「ワイガヤ」とは、もともとホンダ(本田技研工業)の企業文化に由来する言葉で、社員同士が役職や立場に関係なく意見を出し合うことを指します。
この「ワイガヤの場づくり」こそが、新規事業経営の土壌形成においては非常に重要な施策になります。
昔は勝手に「ワイガヤ」が起こったが、いまは経営課題
昨今は、「少子高齢化」「働き方改革」「コーポレートガバナンス」「企業価値経営」の時代です。だから、いまこそ「ワイガヤ」を経営者が率先し、意識的な場づくりをする必要があるのです。
かつての時代は、よいか悪いかは置いておいて、いまよりももっと「ゆるく」「長時間」働くことが許された時代でした。
それゆえ、経営者がことさら「ワイガヤ」を経営施策として投入せずとも、現場が勝手に創造的な場をつくることができました。
経営者はその創造性を表彰したり、現場から生まれる種に水をやればよかった。そう、かつて「ワイガヤ」は経営施策ではなく、現場のマネジャーの力量の中に定義されていた行為だったのだと思います。
しかし、昨今の経営環境は大きく変わりました。
どの既存事業でも人が足りず、労働時間が制限され、生産性こそが命となり、ガバナンス強化の中で社員ひとりひとりの仕事に説明責任が求められるようになってきています。
そんな昨今の環境の中で、現場が自主的に「ワイガヤ」をやりうるでしょうか?
無理なのです。だからこそ、いまこそ「ワイガヤ」を「経営施策」として、経営者が意思決定をして場づくりを行う必要があります。
逆にいえば、いまこそ経営者が旗を振って「ワイガヤ」を推進すれば、劇的に土壌づくりを進めることができるでしょう。



















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