要注意なのは実は「高血圧の人」だけじゃなかった…【低血圧の人】の入浴に潜む"侮れない"リスク

「低血圧の人」が入浴時に気をつけるべきポイントを紹介します(写真:Ushico/PIXTA)
冬場に入るとさまざまなメディアで注意喚起を促されるのが、ヒートショック対策をはじめとした「高血圧の人」の入浴。ですが、温泉療法専門医の早坂信哉氏によれば、実は「低血圧の人」も入浴時には注意が必要だといいます。
血圧の高い低いにかかわらず潜んでいる「入浴」のリスクとはどんなものなのでしょうか。その対策法とあわせて、早坂氏の著書『入浴 それは、世界一簡単な健康習慣』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
「血圧がいくつまでなら安全に入浴できるのか?」
若き日の私を、入浴の医学的研究へと駆り立てたのが、「血圧がいくつまでなら安全に入浴できるのか?」という問いでした。
その後、調査を重ねたどり着いた答えは、最高血圧が160mmHg以上、あるいは最低血圧が100mmHg以上の場合は入浴をしないということです。
血圧が正常な人と比較して、入浴前の最高血圧が160mmHg以上の人は3.63倍、最低血圧が100mmHg以上の人は14.71倍、入浴事故のリスクが高まることがわかっています。
これは、全国の2330カ所の訪問入浴をしている事業者に調査を行い、596件の入浴事故例と1511件の問題なく入浴を終えた事例を統計学的に比較解析した結果から得られました。
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