「実はとても苦しいピンコロリ(突然死)」を避けるために気をつけたいこと

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突然死
「ピンコロリ(突然死)」は、実はとても苦しい!?(写真:freeangle/PIXTA)
日本では年間10万人もの人がピンコロリ(突然死)で亡くなっています。
誰にとっても無縁ではないからこそ、中には、「あまり苦しまずに逝きたいから、ぽっくり死ねるならピンコロリでもいい」なんて思う方もいるかもしれません。しかし、「苦しまずに」という望みは、残念ながらそう簡単にはかないません。その理由について『高血圧、脳卒中、心筋梗塞をよせつけない! 「100年血管」のつくり方』より一部抜粋・再構成のうえお届けします。

突然死=「あまり苦しまずに」というわけではない

急性心筋梗塞を起こすと、左右の胸の中心から左胸にかけて、重苦しい、締めつけられるような強い痛みを伴います。ときには、首や肩、背中、左腕、腹部などに痛みを感じることもあります。なおかつ、その痛みは30分以上続きます。

脳卒中の場合、脳の一部の細胞が障害されるため、突然顔の半分や片側の手足が動かなくなる、しびれる、ろれつが回らなくなる、立てなくなる、片眼が見えなくなる、視野が欠ける、ものが2つに見えるといった症状が典型的ですが、脳卒中の中でもくも膜下出血の場合は、「頭をバットで殴られたような」「今までに経験したことのないような」と表現されるほど激しい痛みを伴うことが多いです。だから、「あまり苦しまずに」という最期の迎え方ではないのです。

また、自分もまわりの人も予期していないときに突然ぽっくり死んでしまうと、身辺の整理をしたり、身近な人たちに別れの挨拶をしたりする時間もありません。家族だって、まったく心の準備もできないままに大事な人を亡くせば、その喪失感たるや大きいでしょう。それに、誰しも人に見せたくないものの1つや2つはありますよね。それらをちゃんと処理してから旅立ちたいと思いませんか?

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