セルジオ越後、アジアで苦戦のJリーグ勢に喝

中国の台頭にビビるようでは世界で勝てない

日本で開催された準決勝第2試合で応援する中国・広州恒大チームのサポーターたち。ガンバ大阪と引き分けたが、第1戦との合計スコアで勝った(写真:新華社/アフロ)
今回の「日本サッカーの問題点を聞く」は、Jリーグ勢の戦力低下についてだ。10月21日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝第2戦が行われ、ガンバ大阪は中国の広州恒大と引き分けたが、2戦合計で敗退という結果となった。アジアは中国、東南アジアのチームがメキメキと力をつけている。日本代表が中国やタイに敗れる日も近いのか。

ーーACLでは2007年に浦和レッズ、2008年にガンバ大阪が優勝したのを最後に、Jリーグ勢のACLでの苦戦が続いています。この現状をどう感じていますか?

Jリーグのクラブが2年連続してアジア王者になったことで、まず目の色を変えてきたのが韓国のKリーグ勢でした。「打倒・Jリーグ勢」を掲げ、闘志をぶつけてきた彼らにJリーグ勢は苦杯をなめさせられ、2009年、2010年はKリーグのチームが続けてACLを制しましたよね。

資金力でビッグクラブに成長した広州恒大

ちょうどその頃から、日本代表クラスの選手たちが次々とヨーロッパのクラブに移籍するようになり、Jリーグ全体の戦力が低下していった。一方、その時期からサッカーに莫大な資金を注ぎ込むようになったのが中国のクラブです。金満オーナーのバックアップを得てビッグクラブ化していきました。

その代表的な存在が、前ブラジル代表監督のフェリペ・スコラーリが指揮を執り、現役ブラジル代表のロビーニョやパウリーニョを抱える広州恒大ですね。広州恒大には2012年にFC東京、2013年には柏レイソル、2014年にはセレッソ大阪、2015年にはレイソルとガンバが、決勝トーナメントで敗れています。

――中国では広州恒大に限らず、多くのクラブが財政面で潤っていますよね。サッカー愛好家でもある習近平主席のもと、国家施策としてサッカーの発展・強化を掲げてもいます。

そうなんです。「中国でワールドカップを開催する」「中国代表がワールドカップで優勝する」ことを目標に、国家として資金をサポートし、小中学校でのサッカーの普及や専用スタジアムの建設に力を注ぎ、企業にもサッカーに積極的に投資するよう呼びかけています。

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