セルジオ越後、アジアで苦戦のJリーグ勢に喝 中国の台頭にビビるようでは世界で勝てない
ーーACLでは2007年に浦和レッズ、2008年にガンバ大阪が優勝したのを最後に、Jリーグ勢のACLでの苦戦が続いています。この現状をどう感じていますか?
Jリーグのクラブが2年連続してアジア王者になったことで、まず目の色を変えてきたのが韓国のKリーグ勢でした。「打倒・Jリーグ勢」を掲げ、闘志をぶつけてきた彼らにJリーグ勢は苦杯をなめさせられ、2009年、2010年はKリーグのチームが続けてACLを制しましたよね。
資金力でビッグクラブに成長した広州恒大
ちょうどその頃から、日本代表クラスの選手たちが次々とヨーロッパのクラブに移籍するようになり、Jリーグ全体の戦力が低下していった。一方、その時期からサッカーに莫大な資金を注ぎ込むようになったのが中国のクラブです。金満オーナーのバックアップを得てビッグクラブ化していきました。
その代表的な存在が、前ブラジル代表監督のフェリペ・スコラーリが指揮を執り、現役ブラジル代表のロビーニョやパウリーニョを抱える広州恒大ですね。広州恒大には2012年にFC東京、2013年には柏レイソル、2014年にはセレッソ大阪、2015年にはレイソルとガンバが、決勝トーナメントで敗れています。
――中国では広州恒大に限らず、多くのクラブが財政面で潤っていますよね。サッカー愛好家でもある習近平主席のもと、国家施策としてサッカーの発展・強化を掲げてもいます。
そうなんです。「中国でワールドカップを開催する」「中国代表がワールドカップで優勝する」ことを目標に、国家として資金をサポートし、小中学校でのサッカーの普及や専用スタジアムの建設に力を注ぎ、企業にもサッカーに積極的に投資するよう呼びかけています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら