北朝鮮戦の逆転負けは「必然」だった

セルジオ越後に聞く「日本サッカーの問題点」

北朝鮮に1-2で逆転負けした日本。この敗戦は「必然」だった(写真:アフロスポーツ)
8月2日、日本は東アジアカップの初戦で北朝鮮に1-2で逆転負けを喫した。セルジオ越後氏に3回に渡って「日本サッカーの問題点」を聞く最終回では、男子の日本代表の強化策について聞いた(7月下旬)。
同氏の分析を読めば、北朝鮮に対する敗戦がいわば必然だったことがわかるだろう。日本サッカー協会、ハリルホジッチ監督、選手、メディア、サポーターなど、全ての利害関係者が耳を傾けるべきだ。(聞き手:飯尾篤史)
第1回 なでしこは2016年、見捨てられる危険がある
第2回なぜメディアは本田も協会も甘やかすのか

東アジア大会は、ノルマを設けず「曖昧な目標設定」に

――セルジオさんは、かねてから日本サッカーの強化策には問題が多いとおっしゃっています。代表チームの強化策の中で、今回の東アジアカップ(中国で開催、日本、中国、韓国、北朝鮮の4カ国が出場)は、どう位置づけるべきでしょうか。

私が疑問なのは「なぜ、ノルマを設けないのか」ということです。日本は前回チャンピオンとしてこの大会に臨むわけだし(※2013年の前回大会で優勝)、6月のロシア・ワールドカップ・アジア予選ではFIFAランキング150位のシンガポールに引き分けたばかりです。

つまり、ハリルホジッチ監督の尻を叩かなければならないのに、日本サッカー協会はノルマを設定していない。だから、「絶対に優勝」なのか「選手の発掘」なのか、大会の目標が曖昧になっています。

選出されたメンバーも中途半端と言わざるを得ません。この大会は国際Aマッチデーではないので欧州組は呼べませんが、倉田秋や米倉恒貴(いずれもガンバ大阪)、武藤雄樹(浦和レッズ)といった代表初選出の選手が6人もいます。一方で、今年30歳の水本裕貴(サンフレッチェ広島)や29歳の興梠慎三(浦和レッズ)といったベテランもいて、森重真人(FC東京)や山口蛍(セレッソ大阪)らブラジル・ワールドカップに出場した選手たちまでいる。森重や山口は今さら「試す」選手でもないでしょう。

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