このままでは、日本はW杯に出られなくなる

セルジオ越後に聞く「日本サッカーの問題点」

日本代表は青山のボレーシュートで先制、ウズベクに5-1で大勝。これで復活のきっかけをつかんだといいたいところだが・・(長田洋平/アフロスポーツ)
ハリルホジッチ新監督は初陣のチュニジア戦に続き、ウズベキスタン戦も5-1と連勝。幸先の良いスタートを切ったが、本当に日本サッカーは「再浮上」できるのか。3回に渡ってセルジオ越後氏に日本サッカーの問題点を聞く最終回は、より「深刻な問題」について迫る。
第1回「誰が代表監督になっても、変わらない」
第2回「マスコミは、なぜ本田の批判をできないのか」

FCバルセロナやR・マドリーは「教会」

――日本にスポーツが文化として根付かないのは、何が原因だと感じていらっしゃいますか?

日本ではスポーツが生活と密接な関係にないからでしょう。たとえば、宗教が絡んだ話になるけれど、ワールドカップで優勝したことのある国は、ブラジルもアルゼンチンもイタリアもドイツも、基本的にみんな、カトリックなんです。

イングランドは一種のプロテスタントだけど似たようなもので、つまり、キリスト教では安息日を設けなければならないから、日曜になると商業施設や商店はすべて休みになる。
では、その代わりとして何が休日を過ごす人々の受け皿になるのかと言ったら、スポーツクラブなんですよ。だから日曜になると、家族や地域の住民が集まってスポーツをプレーすることに親しむ習慣が育まれていった。ワールドカップ優勝の背景には、そうしたスポーツ文化があるわけです。

でも、日本には日曜にみんなでスポーツを楽しむ習慣がありません。想像できますか? 日本で日曜に商業施設がすべてシャッター下ろしている様子を。

――休日をどうやって過ごせばいいのか、困ってしまう人がたくさんいるでしょうね。

そうでしょう。たとえば、FCバルセロナやレアル・マドリーをひとつの教会だと考えてみてください。選手が神様で、サポーターが信者にたとえることができる。それぐらい生活に密着しているんです。

一方、日本ではJリーグもプロ野球も文化ではなく、数あるエンターテインメントのうちのひとつでしかない。Jリーグのクラブが地域密着に苦戦するのも仕方のないことだと思います。そもそもスポーツが文化として地域や生活に密着していないんだから。

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