セルジオ越後が、日本サッカーをなで斬り! 「誰が代表監督になっても、変わらない」
ハリルホジッチ新監督のもとで、いよいよサッカー日本代表が初戦を迎える。新監督に対しては好意的な報道が目立つが、W杯の惨敗からアジアカップでの敗戦、アギーレ前監督の契約解除など、一連の日本のサッカー界のマネジメントには、結果が伴わなくなってきたことに加え、以前にも増して疑問符がつくことが多くなった。何が「問題の本質」なのか。3回に渡り、セルジオ越後氏に聞く。
今の体制では、誰が代表監督になっても変わらない
――アギーレ前監督との契約を解除して以来、しばらく空席になっていた日本代表監督にハリルホジッチ氏が就任しました。どんな感想をお持ちですか。
アギーレ氏が監督に就任したときにも話したけれど、過度に期待してはいけないと思いますよ。ハリルホジッチ監督は日本のサッカーをまだよくわかっていないし、ヨーロッパのビッグクラブを率いて、第一線で活躍している監督でもないんだから。
それに、昨年のブラジルのワールドカップでアルジェリア代表をベスト16に導いたことが評価されているようだけど、ベスト16なら日本も岡田さんの時に(2010年南アフリカW杯)進出しています。
それよりも上を狙って、高いお金を払って招くのであれば、ベスト8以上に進出した経験のある監督でなければ意味がないんじゃないか、と思います。
また、これも何度も言ってきたことだけど、今の日本サッカー界では誰が日本代表監督になっても変わらないでしょう。監督うんぬんの前に、日本サッカー協会の体制を改める必要があると僕は思います。
ザッケローニ監督に4年間任せたブラジルW杯で1分け2敗の惨敗を喫した。その原因として、技術委員会は「コンディションの問題」を挙げていたけれど、誰が責任を取ったのか。ザッケローニ監督ひとりに責任を押し付けた形で終わってしまいましたよね。
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