マスコミは、なぜ本田の批判をできないのか

セルジオ越後に聞く「日本サッカーの問題点」

3月27日のチュジニア戦でゴールを決めた本田選手。時に耳の痛いことを言うのは、マスコミの役割だ(YUTAKA/アフロスポーツ)
ハリルホジッチ新監督のもとでの初試合となったチュニジア戦。日本代表は2-0で勝利した。ここから、日本サッカーは「再浮上」できるのか。3回に渡ってセルジオ越後氏に日本サッカーの問題点を聞く、シリーズの第2回は日本のマスコミについて。マスコミの何が問題なのか。
第1回 「誰が代表監督になっても、変わらない」

マスコミは、日本サッカーの未来を真剣に考えていない

――日本サッカーについては、「サッカー協会だけでなくマスコミにも責任がある」ということですが、それは、どういうことでしょうか?

ブラジル・ワールドカップで惨敗したあと、協会はすぐにアギーレ前監督の就任を発表しました。八百長問題でアギーレ前監督との契約を解除したときも、前回話したように、「3月の試合には間に合わせたい」という発言がありました。

これは2006年のドイツ・ワールドカップで期待を大きく裏切ったあと、川淵さん(当時会長)が「オシムって言っちゃったね」と口を滑らせた“フリ”をして、マスコミと世間の目を後任人事に向けることで責任をうやむやにしたのと同じです。

でも、日本のマスコミがそれに騙されたわけでも、欺かれたわけでもないと思います。ザッケローニ体制の4年間と同じように、またお金儲けがしたいから、この茶番に乗っかっただけです。

敗因を分析し、日本サッカー協会の責任を追及したところで儲かりません。それよりも、新監督をめぐる報道でひと儲けして、監督が決まったら「なんとかジャパン」とネーミングして、あとはワールドカップが終わるまで、どうやってお金儲けをするか。それがすべてなんでしょう。

――日本サッカーの未来がどうなるか、真剣に考えていないと。

敗因の分析をしているのは一部の専門媒体ぐらいのもので、テレビも新聞も興味がないように僕には見えます。儲けることしか考えていないから、日本国内の親善試合で「2軍レベル」の相手に勝ったぐらいで、「強い、強い」と騒ぐ。それに国民はコロッと騙されてしまうけれど、本当の実力はたいしたことがないから、ワールドカップで惨敗してしまうんです。

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