茂木健一郎さんの著書『I_K_I_G_A_I』(生きがい)がドイツで爆売れの背景事情 茂木さんが語る"AIの今"

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人型模型の群れ
AIにはできない、人間の脳ならではの判断があります(写真:designer491/PIXTA)
AI時代をどう生きるか──。
多くの人が多くの場所で議論を繰り広げているテーマです。AIと脳科学の最先端研究に接する脳科学者の茂木健一郎さんは、「AI時代には、AIには不可能で私たち人間が得意とする能力も高めていく必要がある」と言います。茂木さんが提唱するのは次の3つの能力です。
「1.選択力、2.コミュニケーション力、3.創造性」
本稿では、『AIで覚醒する脳』を一部抜粋し再構成のうえ、「どんな情報を選択して手に入れればいいのか」「直感力」の重要性についてお届けします。
※肩書きなどは書籍執筆時点
1回目:『あなたの脳がどんどん"退化"AIのダメな使い方』
2回目:『1日約3万5000回も決断「人間」の知られざる能力』

どんな情報を選択すればいいのか?

選択力③──ポッドキャストは最先端の情報ソース

世の中にはさまざまな情報が溢れかえっているわけですが、どんな情報を選択して手に入れるかということも脳を覚醒させる大切なポイントだと私は考えています。

私が今、注目しているのが海外の「ポッドキャスター」です。

ポッドキャスターとは、スマホやパソコンから視聴できる保存型の音声コンテンツ「ポッドキャスト」を配信している人物のことで、ポッドキャストではラジオを聴く感覚で気軽にさまざまなトークが聴けるのが特徴です。

アメリカでは多くの人が通勤の車の中などで聴いて有益な情報収集に役立てたりして絶大な人気を得ています。私がなぜ海外のポッドキャスターを愛聴しているのか。それは、まだ日本には入ってきていない有益な情報の宝庫だからです。

トレンドの先取りになるのかもしれませんが、海外のポッドキャストはこれから日本でも話題になる可能性を大いに秘めている音声配信コンテンツなので、少しだけご紹介しておきます。

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