「あれっサバの価格が上がってない?」庶民の魚だったサバの高騰が止まらない理由

一方、水産研究・教育機構のデータによると、日本海や東シナ海などで豊漁と言われているマサバの場合、漁獲の大半はローソクと呼ばれる2歳以下のサバです。豊漁などでタイトになってきている漁獲枠を増やしてほしいといった要求が出ているそうですが、ローソクサバと呼ばれる未成魚を獲らせて成長乱獲を進めてよいものでしょうか。
「外国漁船が悪い」「海水温上昇が問題」に責任転嫁
ノルウェーでは資源管理して10歳前後のサバを漁獲して99%を食用に回し、日本に高値で輸出する。一方で我が国では2歳以下の価値が低い未成魚を獲ってしまう。
そして獲れなくなると「外国漁船が悪い」「海水温上昇が問題」といった要因に責任転嫁されがちです。そのしわ寄せは、消費者だけでなく、社会全体に押し寄せてきます。
日本は「国際的に見て遜色がない資源管理システムの導入」を目指していますが、反対意見もあり徐々にしか進まないのが現状です。資源管理に関する国民の正しい理解が必要となっています。
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