再開発の東京で似たりよったりの「金太郎飴ビル」が増加…原点「六本木ヒルズ」に今こそ立ち返るべき理由

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六本木ヒルズ
六本木を人が集まる街に変えた「六本木ヒルズ」(筆者撮影)
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ここに来るのは、何度目だろうか。「六本木ヒルズ」はいつ来ても楽しい。何度来ても、やっぱりまた来たい――。
さまざまな街にある商業施設を、「どのようにして街を変えたか」という観点からレポートする本連載。今回は「六本木」周辺を歩く。

六本木駅で電車を降り、地の底から何度もエスカレーターを登ると、ようやく六本木の空が見えた。

車道の脇で外国人たちが観光バスに乗り込んでいく。きっと、「六本木ヒルズ」を訪れたのだろう。

「六本木ヒルズ」は2003年4月にオープンした。森ビルが約400人の地権者を取りまとめ、構想からオープンまで17年もの時間を要して再開発した複合施設だ。現在、東京をはじめとして市街地再開発が相次いでいるが、「六本木ヒルズ」はその先駆けである。

再開発によって完成した施設は、“金太郎アメ”と批判されることも少なくない。そんななか「六本木ヒルズ」は圧倒的な個性を放ち、東京のランドマークとして、完成から20年以上が経った今も年間4000万人を集めている。

「六本木ヒルズ」は、他の再開発と何が違うのだろうか。

特別感のあるテナントと眺望

六本木駅側から訪れると、シンボリックなガラス張りの建物「メトロハット」と階段が現れる。ここからは、「六本木ヒルズ」の全容はわかりにくい。

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