再開発の東京で似たりよったりの「金太郎飴ビル」が増加…原点「六本木ヒルズ」に今こそ立ち返るべき理由

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「一度訪れたら十分」ではなく、「何度でも来たい」と感じる場所になっているのは、美しい眺望や優れた建築だけでなく、イベント開催などの運営の力が大きい。

再開発は建てて終わりではない。オープンしてからが、始まりなのである。

再開発は今こそ原点に立ち返るべき

「六本木ヒルズ」の再開発によって六本木は、木造が密集した災害に弱い街から、国内外から多くの人が訪れて文化に触れる街に生まれ変わった。

昨今は建築費の高騰も相まって、タワマン頼みの再開発が後を絶たない。次から次へと駅前にもタワマンがそびえ立ち、マンションや商業施設、オフィス、ホテルなど複合開発をウリにするのがお決まりになっている。

ひとつの土地に、多様な用途が含まれることは望ましい。しかし10年、20年と経過したとき、その施設が価値をもたらし続けられるのか、今一度向き合うべきではないだろうか……そんな機運は、確実に高まり始めている。

筆者としても、画一化した再開発が相次いでいる今こそ、原点である六本木ヒルズに立ち返ってほしいと願う。

【もっと読む】開業から20年超ですっかり差がついた…ランドマークで在り続ける「六本木ヒルズ」とガラガラの「汐留シオサイト」、明暗を分けた"拠所" では、ショッピングセンター偏愛家の坪川うたさんが現地を探訪。ガラガラとの声もある他商業施設との比較を通じて、「六本木ヒルズ」の凄さを深堀りしている。
坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家

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つぼかわ・うた / Uta Tsubokawa

ショッピングセンター偏愛家・ライター。新卒で大型SCデベロッパーに就職。小型SCデベロッパーへの転職を経て、フリーランスに。国内外で400以上の商業施設を視察済み。宅建・FP2級。熊本大学卒。

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