「一度訪れたら十分」ではなく、「何度でも来たい」と感じる場所になっているのは、美しい眺望や優れた建築だけでなく、イベント開催などの運営の力が大きい。
再開発は建てて終わりではない。オープンしてからが、始まりなのである。
再開発は今こそ原点に立ち返るべき
「六本木ヒルズ」の再開発によって六本木は、木造が密集した災害に弱い街から、国内外から多くの人が訪れて文化に触れる街に生まれ変わった。
昨今は建築費の高騰も相まって、タワマン頼みの再開発が後を絶たない。次から次へと駅前にもタワマンがそびえ立ち、マンションや商業施設、オフィス、ホテルなど複合開発をウリにするのがお決まりになっている。
ひとつの土地に、多様な用途が含まれることは望ましい。しかし10年、20年と経過したとき、その施設が価値をもたらし続けられるのか、今一度向き合うべきではないだろうか……そんな機運は、確実に高まり始めている。
筆者としても、画一化した再開発が相次いでいる今こそ、原点である六本木ヒルズに立ち返ってほしいと願う。
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