再開発の東京で似たりよったりの「金太郎飴ビル」が増加…原点「六本木ヒルズ」に今こそ立ち返るべき理由

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右側の「ウェストウォーク」には、カルティエやティファニー、バレンシアガ、サンローランといった、ハイブランドが軒を連ねている。他の商業施設とは一線を画すテナントが並び、特別な日のショッピングにぴったりだ。

一方、反対側の「ヒルサイド」からは、なんとも東京らしい景色を望む。カメラを構える人が後を絶たないスポットである。

六本木ヒルズ
「ヒルサイド」の道(筆者撮影)
六本木ヒルズ
左を向くと、東京らしい景色がきれいに見える(筆者撮影)

「六本木ヒルズ」には、「大切な物を買った」「特別な時間を過ごした」という数多くの思い出が刻まれているに違いない。

人生を彩る体験がそこにはある

ヒルサイドにある、これまたガラス張りの外観が印象的な「ミュージアムコーン」は、森タワー53階の「森美術館」や、52階の展望台「東京シティビュー」につながっている。

六本木ヒルズ
美術館や展望台への入り口。別世界へ入るようでわくわくする(筆者撮影)

大阪・関西万博の大屋根リングで注目を集めている「藤本壮介の建築」展を鑑賞するべく、森美術館へ足を運んでみた。

ミュージアムコーンから森タワーへ伸びる通路を進み、52階までの直通エレベーターで昇る。高いところまで一気に昇るのは、いつだって気分が高まるものだ。

森美術館は、平日にもかかわらず、若者から年配者層、外国人観光客まで多くの人であふれていた。展示を近くで見るには、順番を少し待たなければならないほどのにぎわいであった。

東京シティービューからは、文字どおり東京の街を一望できる。

六本木ヒルズ
「東京シティービュー」からの景色。もしここが、オフィスやマンションだったら、永遠にこの景色を見ることはなかった(筆者撮影)
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