「AIを同僚として認識せよ」が新常識、3年後は<業務判断の15%>をAIが担う⁉︎AIエージェント時代のCIOに必要な"人事部長"としての責任

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AIエージェント
(画像:IYO / PIXTA)

「明日から新人が100人入社します」

突然そう告げられたら、あなたならどうしますか? もしそんな状況に直面したら、人事部は大慌てでしょう。座席の確保、PC準備、研修計画、権限設定――、やるべきことは山積みです。実は今、多くの企業でこれに近い状況が起きています。ただし、新人は人間ではなく「AIエージェント」なのです。

ガートナーの予測によると、2028年までに企業向けソフトウェアの33%がAIエージェントを搭載し、日常業務の判断の15%をAIが自律的に行うようになります。これは単なる技術の進歩ではありません。企業に「人工的な労働力」が大挙して加わることを意味しているのです。

突然現れた、「自律的な“同僚”」とは?

ChatGPTやGoogle Geminiの登場で、さまざまな企業がAI活用を本格化させています。Netskopeの調査によると、過去1年間でローカルな生成AIインフラを運用する組織は1%未満から50%超へと急激に増加しました。これは、多くの企業が積極的に従業員の業務にAIツールを導入していることを示しています。

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しかし、AI技術はさらなる段階に入っています。従来の「人間が指示してAIが応答する」モデルから、「AIが自動的に情報を収集し、判断し、行動する」モデルへの移行が急速に進んでいるのです。「副操縦士」のような人間主導のツールだった生成AIとは異なり、AIエージェントは「同僚」のように自律的に動作していきます。

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