『ドラえもん』の例え話で取引が成立、誰でもできる「メリット変換法」を使って商品が大ヒット…人に"伝わり"、人を"動かす"言語化のコツ

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大人数の打ち合わせシーン
「言った」=「伝わった」という勘違いがあると、相手を動かすことはできません(写真:shimi/PIXTA)
「わかってもらえない」「言ったはずなのに伝わっていない」……。これらは、相手の理解力が問題のケースもありますが、「言った」=「伝わった」という勘違いが原因になっていることがほとんどです。伝えるのはあくまで手段で、目的は先にあるはずです。
・就職の面接で自己PRを伝える → 内定をもらいたい
・プロポーズで自分の想いを伝える → イエスと言ってもらいたい
「プロポーズの返事はノーだったけど、愛していることが伝わったから成功!」とはなりません。自分が期待するように相手が動き、欲しい回答をもらうために何かを伝えるはずです。そのために必要な言葉のスキルを、世界最大の広告祭でグランプリを受賞した山本渉氏の新著『伝わるコツ』からお届けします。

伝える情報に強さをもたらす「発見」と「共感」

海外の広告賞にて、審査員をする機会がありました。

オープントークと呼ばれる公開の審査会があり、広告を制作した参加者にアドバイスをしていきました。

伝え方に明らかな間違いや不備があるものは講評もラクです。直すところが明確だからです。

コメントに困るのが、「間違ってはいない。でも面白くもない」というものです。じつはこのケースが大多数なのです。正しいだけのメッセージでは、振り向いてもらえません。相手の心に深く留まることもありません。

では、どうしたらよいか? ひと言でいうと、伝える内容にもっと強さを足すということです。

ただ、それでは抽象的すぎてアドバイスになっていないので、具体的に2点お伝えしていきます。

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