「話が長い人」が無意識にやらかしている失態 伝わるかどうかは「話す前」に決まっている

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物事をわかりやすく説明するためには、小学校までに習った言葉で十分なのです(写真:horiphoto/PIXTA)
「話をしているうちに、何を言いたかったのか自分でもわからなくなった」「あれも言わなければ、これも言わなければ、と詰め込んだ結果、何も伝わらなかった」……。
こんな悲しい経験をしたことがある人は、意外と多くいるのではないでしょうか。
言葉を端的にまとめるプロである、コピーライターの勝浦雅彦氏の著書『ひと言でまとめる技術』より、一部引用・再編集して「わかりやすく伝える」方法を紹介します。

「言葉を知らない」のではなく「言葉が多すぎる」

「言葉を知らないので、言いたいことや考えをまとめるのが苦手です」という人がいます。私は、これは半分合っていて、半分間違っていると思います。

なぜなら、作家や詩人ならば、誰も書いていないような文体や表現を追い求めるのもうなずけますが、普通に社会生活を送っている人にそのような物言いは必要ないからです。

物事をわかりやすく説明するためには、小学校までに習った言葉で十分なのです。

ある研究によれば、現代社会にあふれている「情報」の量は、インターネットの登場を機に爆発的に増加し、江戸時代の一年分、平安時代の一生分の情報が、現代社会のたった一日で生まれ、消費されているそうです。

情報過多の現代においては、言いたいことを表現するにもさまざまな意見や価値観があふれていて、あまりに選択肢がありすぎるために「ひと言で言えない」状態になっているのです。

そのためには、大量の情報におぼれないために、「伝えるべき情報は何かを自分の頭で考え、ひと言にまとめていく練習」が必要です。

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