『ドラえもん』の例え話で取引が成立、誰でもできる「メリット変換法」を使って商品が大ヒット…人に"伝わり"、人を"動かす"言語化のコツ

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「例えば」や「〇〇みたいに」のように、わかりやすいものごとに例えて伝えます。そうすることで、コミュニケーションを円滑にしているのです。

その先輩がテレビCMの説明をしているときでした。墨汁のような黒い液体が降ってくるという不思議なシーンで、「源泉かけ流し温泉のようにひたすら降ってきます」と伝えました。聞き手の取引先がみんなニコッとしていたのを覚えています。

ただ「上から降ってきます」と言うよりも勢いを感じますし、何より映像が浮かび、ビジュアル化ができます。

ビジネスの場で、まさかの『ドラえもん』⁉

また別の機会で、取引先3社が協力しないと実現しない、ハードルの高いプロジェクトを提案したときの話です。その3社はあまり関係がよくないので、幹事となる会社の役員が難色を示していました。

「今回は手を組んで乗り切りましょう」と言った後、このように続けました。

「ドラえもんでも、アニメでは喧嘩ばっかりしてるジャイアン、スネ夫、のび太が、映画版だと協力し合うじゃないですか」

ビジネスの場でドラえもん⁉と私は心配になり、取引先の顔を恐る恐る見ると、笑って頷いていました。

先方の役員も思い腰を上げて3社で連携し、結果、そのプロジェクトは成功しました。私は横で見ていただけですが、例えることで人が動いた瞬間でした。

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