『ドラえもん』の例え話で取引が成立、誰でもできる「メリット変換法」を使って商品が大ヒット…人に"伝わり"、人を"動かす"言語化のコツ
通販で有名なジャパネットたかたの高田明さんも、ご著書で伝わる技術を披露されていて、例えることの重要性を語っています。
通販番組の中で「コンパクトカメラ」とは呼ばず「名刺サイズのカメラ」と説明されていたそうです。コンパクトでは人によってイメージも曖昧ですが、名刺なら具体的に想像がつくという考えです。
コミュニケーションを円滑にする「例える」を、ぜひ意識して使用してみてください。
「メリット変換法」〜ベネフィットが人を動かす〜
よく行く定食屋さんで、値上げを告知する張り紙を見つけました。
魚がとてもおいしいお店で、この先もこの料理が食べられるならと、値上げを快く受け入れる気持ちになりました。
もしこれが、ただ「値上げします」だけだったら? もしくは、「昨今の原材料高の影響により」という書き方だったら少し印象は違っていたかもしれません。
また、これは千葉県南部のとあるレジャー施設に行ったときのことです。
帰りに出口に向かって行くと、お土産コーナーにたくさんのお菓子が並べてありました。とくにお土産を渡すあてもないので素通りしようとすると、とあるお菓子の展示に貼ってある1枚のPOPの文言が目に入りました。
車で来ていたので、確かにドライブ中にあると家族で食べられるかもと思い、購入しました。
例えばこれがよくある「芳醇なバターの風味」「サクサクの新食感」などの味に関することのみのコピーであったら、買わなかったでしょう。
この2つの「伝え方」に共通するものは何でしょうか? それは、伝える相手のメリットになっている、ということです。
「原材料高に対応するため」←お店の都合
「ネタの品質を落とさない」←お客さんのメリット
「芳醇なバターの風味」←商品の話
「ドライブの小腹満たしに」←お客さんの話
ただ、自分(自分の店や商品)のことを語るのではなく、伝える相手のメリットに変えてみる。これはビジネスでも、プライベートでも、すべての人間関係において「伝わる」ため、そして望み通りに動いてもらうための重要なポイントとなります。
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