『ドラえもん』の例え話で取引が成立、誰でもできる「メリット変換法」を使って商品が大ヒット…人に"伝わり"、人を"動かす"言語化のコツ

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②「共感」で強さをつくる

伝える内容を強くするのは、発見や驚きだけではありません。

なるほど、そうそう、確かに、このような「共感」をつくることも重要な要素となります。

芸人さんの「あるあるネタ」は、まさに共感です。同じ感覚を持っていると認識することで、相手との距離がぐっと縮まります。

E〝試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。〞(ルミネ)
F〝聞いて驚くな。実家は意外とやることないぞ。〞(Netflix)
G〝蛍光灯の暗い病院は、不安だ。〞(蛍光灯パルック/パナソニック)

これらはどれも共感性があり、「わかるわかる」という言葉が漏れてしまいます。それと同時に「自分と同じだ」と感じて親近感が湧きます。

その結果として、強い言葉、伝わる表現に生まれ変わるのです。

「例える技術」〜「伝え上手」は「例え上手」〜

「コミュニケーション能力が高い」という表現があります。どのような人をイメージしますか?

私には、思い浮かべる先輩がひとりいます。

・興味関心を惹きつけるのがうまい

・説明がとてもわかりやすく、伝える内容が魅力的に聞こえる

・相手の気持ちや状況に合わせた伝え方ができる

このような特徴がある方で、どの取引先からも信頼されていました。その先輩が伝えると、難易度の高い提案もすぐに採用されていました。

私にもこの先輩と同じ能力がありました、と言えればよかったのですが……。私自身は元引きこもりで、新人の頃は極度の口ベタでした。

ただ、その先輩と一緒に仕事をして上手な伝え方を間近で見て、研究と分析をし続けたので、少しずつ習得していくことができました。

その先輩だけでなく、コミュ力の高い人の特徴の1つに「例え上手」というのが挙げられます。

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