医師が解説! 「昼食の後のダルさ」を撃退し、午後も効率的に働くための≪ランチタイム≫の過ごし方

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また、長すぎる昼寝は夜間の入眠を妨げるので、20分程度がベスト。長くても30分までにしましょう。それ以上は、ほとんどの人が深い睡眠に入ってしまい、起きた後に「惰性睡眠」を起こします。

しっかり覚醒していないので仕事のパフォーマンスが低下し、昼寝のメリットを得られません。20分程度であれば、深い睡眠に入る前に目覚めることになり、スッキリと起きられます。

昼寝の後、すぐに仕事を始めるときは、昼寝の前にカフェインを摂取するといいでしょう。カフェインは飲んでから約30分後に効果が現れるので、ちょうどよい目覚ましになります。

仕事中のお昼寝は昼休みに「デスクでうつぶせ寝」

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ベストな昼寝は午後3時までに20分間とお伝えしましたが、仕事中の場合、昼休みこそが疲労を回復させる貴重な時間です。

上手に過ごせば疲労をしっかり回復させて、午後の仕事を効率アップできるので、脳をしっかり休ませるための過ごし方を紹介します。

昼食は、胃に負担のかからないものを選び、脂っこいもの、極度に量が多いものは避けましょう。食後はコーヒーを飲んでカフェインを摂取すると、昼休みが終わったころに効果が出始めてしゃっきりとします。

昼食を摂った後は、スマホを見たりせず、目を閉じてゆっくりしましょう。横になって20分ほど昼寝ができればベストですが、昼寝をする場所がない場合はデスクでうつぶせ寝をするといいでしょう。

このとき、身体が圧迫されると血流が滞って逆効果になるので、腕時計など外せるものは外して、腕や首を痛めないようにデスクにクッションを置いて寝るようにしてください。

梶本 修身 東京疲労・睡眠クリニック 院長

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かじもと おさみ / Osami Kajimoto

医師・医学博士。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。2003年より産学官連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。大阪市立大学大学院医学研究科生体情報解析学講座教授、大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授などを歴任。ニンテンドーDS『アタマスキャン』を開発し、「脳年齢」ブームを起こす。『ホンマでっか⁉TV』『めざましテレビ』『羽鳥慎一モーニングショー』『ひるおび』『news zero』『あさイチ』『ニュースウオッチ9』など、テレビやラジオにも数多く出演。著書に『すべての疲労は脳が原因』シリーズ(集英社新書)、『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム)、『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「 すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)、『眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話』(日本文芸社)ほか多数。

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