土が主原料の「3Dプリンターの家」販売スタート! 約70~80平米・価格2000万円~、来年から受注。間取りや強度など詳細レポート 熊本

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本格的に事業として動き始めた今、2040年までに累計1万棟の受注・着工を目指すと語る瀬口社長。

「大きな数字に見えるかもしれませんが、我々はとんでもない数字だとは思っていません。

というのも、Grand View Research, MarketsandMarkets, ResearchAndMarkets等の複数グローバル調査会社によるシナリオを参考に独自に集計・推計したものでは(参考:世界の3Dプリンター建設市場予測)、世界における3Dプリンター建設市場は2034年までに221兆円にまで伸びるという予測が出ています。

一方で現在は、世界を見ても3Dプリンター建設のプレイヤーは未だ数十社しかありません。そう考えるとこの数字を我々だけで達成するのは不可能で、日本中にパートナーをつくりたいと思っています」

全国でFC展開を行い、3Dプリンターの導入支援、設計データ提供、技術研修、運用サポートなどを提供。日本における市場自体の拡大を図る狙いだ。

サステナブル&テクノロジーでイノベーションを起こす

「この『3Dプリンター住宅』をきっかけにして、サステナブル&テクノロジーで住宅業界にイノベーションを起こしていきたい。それが我々に課せられた使命だと思っています」と、瀬口社長はこのプロジェクトの意義を、改めて力強く語った。

3Dプリンターの家
(写真撮影/中川千代美)

3Dプリンター技術にIoT、AIなど革新的な技術が多く取り入れられている一方で、日本古来の建材や意匠の魅力、知恵も取り入れられている、同社の3Dプリンター住宅。

これまでの住宅業界の概念を打ち破りつつも、人々の暮らしに寄り添った家づくりに徹しているからこそ、「工業製品化」と言いつつも無機質なものにならず、どこか温かさを感じられる家に仕上がっている。今後、住宅の未来がどう変わっていくのか、動きに注目し続けたい。

●取材協力
株式会社Lib Work

取材・文/中川千代美

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『SUUMOジャーナル』編集部

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