9割の医師が望まない「自分への延命治療」の実態《アンケートで判明》――「本当はやる意味がない」過度な終末期医療への本音【医師が解説】

医師は自身の最期をどう考えているのでしょうか(写真:hellohello/PIXTA)
2024年の死亡者数は戦後最多
総務省の人口推計によれば、2025年春の段階で75歳以上の人口は約2100万人に達し、前年よりも62万人も増えています。同時に、日本は「多死社会」へと突入しています。
統計によれば、2024年の死亡者数は前年2万9282人増の160万5298人と、戦後最多を記録しており、これは出生数を100万人近く上回る規模です。将来推計については諸説あるものの、2040年前後に死亡者数がピークに達すると考えられています。
「人がどのように最期を迎えるか」という問題は、延命治療をどこまで行うのか(行わないのか)、本人の意思をどう尊重するのかなど、医療だけでなく文化や法律、経済、宗教観とも深く結びついています。
では、医師は「自分の終末期」をどう捉えているのでしょうか。
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